元KBC(九州朝日放送)ラジオ本部編成局長 岸川均氏(享年69歳)を偲ぶライブ! 今年は2回目。しかも2日にわたる大イベントとなった。 1日目。 それぞれの想いを胸に会場に集合したツワモノ達の気合は十分。シナロケ、ZiLiE-YA、山善バンドとくれば、お客だけでなく本人達も血が騒いだに違いない。開演前、楽屋の様子を伺いに3階に上がると、まず目についたのが控え室入り口に供えられた岸川氏の写真とお花。そばに添えられていたタバコの煙がいつ見ても揺れていた。後で聞いたのだが、ライブが終わるまでタバコの火を切らさないように、気づいた人が新しいタバコと差し替えていたそうだ。きっと、そのタバコを吸いながらライブをご覧になっていたことだろう。 風音ライブはこのイベントの中心に存在する石橋凌の挨拶で始まった。 そして、このイベントの企画者でもあるスマイリー原島のMCで最初に登場したのは熊本のバンド。性別不明のイキのいいボーカルがフロントマンの「鮫」。シンプルでストレートなロック! 岸川氏とは直接面識はなかったそうだが、このイベントに参加できる意味を噛み締めながら、トップバッターを努めたことだろう! 次に山善登場! ギターが熊谷から河内昌明(ex. THE DIRTY DOGS)になってサウンドが生まれ変わった山善バンド! ソリッドでブルージィな音を叩き出す仲間をバックに山善節がますます冴え渡っていた。終盤「可愛いアノ娘」「キャデラック」ではパワーでハチキレそうな山善にマイクが「食われてしまうんじゃないか」と心配してしまうくらいのド迫力! パワフルでした! 会場が完全にヒートアップしたとこでZiLiE-YA(柴山俊之)登場。こちらもベースがメンバーチェンジしていた。新メンバーの山本征史(Ba.)は他のメンバーよりかなり若いと思うが、演奏スタイルといいサウンドといい、ZiLiE-YAにどんぴしゃ! 山本の存在によってか、いつも以上に全メンバーの個性が際立って感じだのは気のせいだろうか。とにかく、最高! そして大トリはシーナ&ザ・ロケッツ。そういえば、シナロケもベースが変わった。5月1日の「S&R HAPPY 30th ANNIVERSARY SPECIAL」ライブをきっかけに浅田が復帰。(その日まで再びベースを弾くなんて考えてもいなかったと言う浅田。鮎川とシーナの決断に感謝!!!!) Rock'n'Rollの歴史的にも今年は、節目の年なのだろうか。不思議な偶然だ。 そんな浅田と一緒に11月23日を迎えたシナロケ。この日はシーナの誕生日! シナロケがデビューした日でもある。30周年というスペシャルな年のスペシャルな誕生日のスペシャルなライブをシナロケと一緒に過ごせるなんて、凄いぜ! Happy Birthday! SHEENA! Happy Birthday! SHEENA&THE ROKKETS! 電撃的に変化をとげたシナロケの驀進劇は止まらない。 (藤原BERO)