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コラム


"2000年代"リスト


2006.07.03
黒豚ポーク特製あらびきソーセージ680円

黒豚ポーク特製あらびきソーセージ680円
はじめにポストモダン
 モダンドールズ(MD)は、たびたびメンバーチェンジをするので、そのつどビッグニュースあるいはショッキングなニュースとしてファンを驚かせたり悲しませたりした。
 ハッピーなニュースもあった。MDを脱退した松川泰之が突然ヒートウェイヴのステージに現れたのだ。観客は一瞬、あれ、あれ、あれ状態。なんと山口洋の右側に松川が立っているではないか。ヒートウェイヴと松川の演奏がはじまると、ファンは絶叫の歓喜、歓喜でビブレホールはアグレッシブにヒートアップ。えぇ〜、On my way homeのソロを松川が弾いているぞ。凄い、ゴージャス。こんなんあり、これって夢じゃないの?という感じだった。一秒も無駄のないライブだった。その時ビブレに来ていたファンは二度と味わえない経験をしたのであった。
 これで心配されていた松川選手も無事に移籍。上昇気流に乗ったヒートウェイヴとともにメジャー入りじゃ。と思うも、そのユニットは一回きりだった。
 モダンドールズから派生したバンドは数多い。後にモダンに復帰するが高野(key)がフロントのファビュラスゴーゴーズ、松川フロントのジャンクアート、小峰が実験的な仕事をしたType-4それとティーンエイジニュースなどがある。ジャンクアートとType-4が対バンでロッキンバレンタインのステージを飾ったこともあった。バンド活動をしていないと経済的に余裕ができるそうで、モダンを離れている間に、松川はデジタル機材をそろえジャンクアートを結成したそうだ。ジャンクアートからは、現在も活躍中のロキシースパイダーが生まれ、松川はVelvetzと華麗に融合した。

Epicurean Danceは悦楽ダンス
Roxy Spider  ロキシースパイダーのCDシングルTo The Heavenに収録された3曲は、歌詞がグッドである。福島自身が楽しみながら歌詞を書いているような気がする。ここは、歌詞を二重構造にして二つの意味をもたせてと。ここに過激な単語の爆薬をしかける。そして美しい言葉をちりばめて、キュートにメイクアップ。といった感じだ。そしてエロティックに速い曲が面白い。エロティックな部分はこんな具合だ。以下、抜粋する。
    ハメっぱなしの十字架
    白いニトロをまき散らし
    ぬれっぱなしのさそり座
    咲き乱れるベトベト
    未練たっぷりほおばって
 初期のモダンドールズやエアロスミスの歌詞に通じるものがある。もっとキワドイ部分もまだまだあるが、そちらは曲を聴いてのお楽しみ。曲中に使用する単語は福島により厳選、吟味されている。愛、夢、Heavenといった美しい単語が繰り返し使われている。美しい単語とスピードで、曲全体はスカッと爽快に仕上がっている。陰湿な感じは全くない。  スパイラル R&Rもやたらと早い。歌詞に使われた単語もスピード感に満ちたものばかりだ。
    スピード、アドレナリン、スパイラル、Kissing
    ロケット、Beat、ラストエンジン
 福島が速い曲をやるときは、上下、左右、前後に動いてダンス、そしてジャンプ。だから、前から3列目ぐらいに立って聞いていたときも、時には、マイクスタンドを握った手しか見えないこともあった。  2001年クラブドクター佐谷光敏追悼ライブの時、カウンターにロキスパの無料配布カセットが置いてあった。そのカセットの中で一番心に引っかかったのがFlowerだった。この曲は、To The Heavenにも収録されている。歌詞を断片的に抜粋する。
    近くまで来たからとりあえず寄るよ
    途中の販売機でビール買いすぎて
    それぞれの別の道 歩き始めてる
    花を咲かそう
    昔の仲間 新しい仲間と共に
 以前にも書いたが、これは佐谷光敏への鎮魂歌ではないかと思っている。しかし、何度も何度も聞いているうちに、これは福島が女性に捧げた歌ではないかと思ったりもする。さらにさらに深読みを試みた。実は歌詞の主人公は太宰治風に女性であって、女性の視点から見た福島の姿を、福島自身が書いていて、一部佐谷のイメージとオーバーラップしているのではないかと。
 この歌には、リアル福島の姿も描かれている。
    また新しいギター 手に入れたんだ
 福島は、かなり几帳面で筆まめだ。彼のブログを見れば、このフレーズの意味が分かるだろう。
To The Heavenの次にロキスパは、CDシングルin the cityをリリースしている。こちらは、CB福岡で開催されたBG2005の会場で購入した。3曲収録されているが、さらにシンプルにさらにポップに仕上がっている。Big Cityは、ゴーゴーズや後期のブロンディのようなアメリカンポップを意識しているのではないだろうか。
 福島は、カバーを演っても面白い。2001年クラブドクター佐谷光敏追悼ライブの時、福島が歌ったナイアガライルミネーションは、ペキュリアーなダンスと曲が見事にマッチしていた。
 ロキスパの演るカラカラはサンハウスに忠実だが、それでいてロキスパ風でかなりイケル。途中、福島は歌うというより、吼える、ハウリング状態で、それが、リッチーブラックモアのギターソロのようだった。ギター弾いてるというにはメロディーがないけど、実はちゃんとしっかりギターソロになっている。すなわち、福島は吼えているのだが、でも歌になっているという感じだった。イントロでISSeYは頭をバーンと振って、ベースをドーンを弾いていた。膝や肩や腰をカクンとしたりでノリノリだった。ギターのOgawaがまじ鮎川誠に見えたので一瞬目を凝らしたくらいだ。
 ロキスパとVelvetz二足のワラジを履いていたRyotaが抜けたのは残念だ。

これからも、ずっと一緒に
Velvetz  VelvetzのCDシングルのHeat Heartsには、タイトル曲Heart Hearts、Hey Holy Joe、Aliveが収録されている。これは通販で購入した。2枚目のCDシングルReal ActionにはReal ActionとLet It Rock, Togetherが収録されている。このCDにはVelvetzのステッカーがおまけについていた。上記の2CDの楽曲とこれまでリリースした曲をまとめたベスト版がAnthologyである。これも通販で購入できる。1999年に徳間ジャパンからリリースされたCriminal Silenceもネット販売されている。
 Criminal Silenceは音がいい。
    チャ〜ンチャラチャチャン、チャ、チャ、チャ、チャン
 とマイナーギターのイントロが始まり、ギター、ベース、ドラムが一体となって
    バン、バン、バン、バン
 と絶妙のタイミングで曲が始まる。さすがはメジャー音が違う、音が厚い、贅肉がない、構成が凝っている。初めてこの曲を聴いたとき、大満足だった。また、プロモーションビデオに登場する外人の女の子が非常に可愛い。当時、小学生だろうか。Taiziとその娘がファンタジックな映像世界をつくりだしている。スリルがあってポップでメロディアスな曲だが、ギター松川のこだわりか、よくよく聴くとワウワウギターがちゃんと入っている。
 Velvetzは、ドラマーが確定していないので(2006年現在)なんとなく心配だ。しかし、サポートのドラマーとともにビッグイベントをこなしている。
 一番気に入っているのは、Heat HeartsにもAnthologyにも収録されているAliveだ。こんな曲作ったら次の曲を作れなくなるのではと心配してしまう。ミディアムスローなバラードの名曲だ。いろんなバージョンがある。HPで見たAlive、ロキシーとカップリングで無料配布されたDVDのAlive、それとCDで聴けるAliveなどなどだが、CB福岡のBG2005でのライブバージョンが個人的には大変気に入っている。Taiziの表情とアクションと呼吸、力強くシュアーなRyotaの腕振りなど、すべて緻密に計算されている。松川のギターソロの入り方、チョーキング、そしてフィードバックの入れ方、ああCBのAliveはパーフェクトだったと思う。一言も発しないがAtsusiも雄弁にパフォーマンスしている。無表情な表情、立ち位置と足の開き具合、ベースストラップの長さ、上半身のそり具合など見事なまでに自己表現している。
 Aliveは、サステインのきいたギターがフィードバックで終わったかなと思ったところで、サビのリフレインがドカン。一粒で二度美味しい。ジミのBold as loveとかグランドファンクHeart breakerな感じだ。
 Anthologyは、いろんなタイプの作品が収録されていて長年の努力の歴史を感じる。全体的にギターロック、ロックロックした曲が多いと思う。モダンドールズとは全く異なる音楽をやっているが、Innocent Loverのみ後期モダンを感じさせる。Under The Skyはのびのびと爽やかだ。
     いつも君がそばにいた
 意味深なタイトルだが、この曲はメロディーをおぼえやすく口ずさみやすい。ラストのBrilliant TomorrowもバラードでVelvetzってシンディ・ローパーとかマイルスも好きなのかなと思った。
 たまたま東京に行った折り、地下鉄の長いエスカレーターでピンクに髪を染め、革ジャンに身をつつんだ松川似のロッカーを見た。上下エスカレーターで、すれ違い様に一瞬見ただけなのでよく分からなかったが、声をかけておけばよかったと思っている。以前、新幹線でアンディ・フグを見かけ  「よっアンディ!がんばって!握手して下さい」
 と大きな声でいったところ、その外人はキョトン顔で立ち上がった。すると結構背が低くくて、そして
 「ワタシ、あんでぃデハアリマセ〜ン」
 と言いながら握手してくれた。車両に居た人全員に注目され、とても恥ずかしかった。以来声かけ恐怖症になっている。
 「声をかけてくれれば...」
 とメッセージをもらったので、リアル松川だったと信じている。

ドールズつながりで
 平山克美は、モダン脱退後、ティーンエイジニュース(ティーンエイジ・ニューズ、ティーン・ネイジ・ニューズ$)で活躍する。このバンド名は、実にこだわりがある。ティーンエイジニュースとは、ニューヨークドールズの楽曲のタイトルであり、さらにシルヴェインシルヴェインがニューヨークドールズ解散後に結成したバンドの名前でもある。
 ティーンエイジニュース(TN)は、平山(g)、田中宏行(b)、倉井正浩(dr)を中心に結成された。メンバーチェンジも何度かあったが、太田黒恵美(v)が在籍していたことが広く知られている。沖一也(dr)も一時、TN一家にワラジを脱いでいた。
 1980年代、福岡をぶらぶらしていると幸運ならロッカーに出合うこともままあった。パワフルドラマー沖一也を、3号線ぞいの明林堂で見かけたことがある。その時、彼は、アメリカンタイプのどでかいバイクに乗っていた。天神コア地下のケーキ屋さん経営のコーヒーショップで見かけたこともある。忘れられないのは多夢で彼に会ったことだ。ビールをガブガブ飲んで、ウィスキーをカポカポ胃に放り込んで、エネルギーを充填してからライブを楽しんでいた。するとモダンのステージが終わったところでトイレに行きたくなった。マーキーズのステージの前にトイレに行っとこうと思うも、トイレには女子の長蛇の列。困った困ったで、多夢をいったん出て、外でということにした。すると多夢の外には、その時は客として来ていた沖がいて、私はファンとして「沖さんがんばって下さい」というと、優しく笑ってくれた。
沖  沖のドラミングは、とてもパワフルで、天神開放地帯で見たときは、ドラムセットごと、いやステージごと揺れていた感じだった。で、彼のドラムのセッティングはユニークで、シンバルの位置が非常に高く、右手は非常に高い位置にあるシンバルを叩き、左手は下方のハイハットやスネアを叩きまくる。右手と左手の位置が垂直に1 mくらい離れていて、上も下もジャンジャン、シャンシャン、バシャンバシャン、ベコリンベコリンで喧しいぞ〜。それぐらいドカドカと力強い高速ドラミングだった。その必殺垂直上下ドラミングは、それはそれはステージ栄えするのです。それと、沖のバスドラのペダルめっちゃ硬そう。スネアとかも厚くてデカそう。

おわりに軋轢
 2005年の秋に阪神デパートで個展が開かれてた。恒松正敏なる芸術家のリトグラフや絵画の個展だった。恒松正敏?つねまつまさとし?もしやと思い会場に行ってみると、やはりフリクションのツネマツマサトシだった。入り口で記帳して、余白の部分に「20年ほど前、箱崎祭で見ましたよ...」と書いていたら、受付の女性が「恒松さん居ますよ。呼んできますね」と恒松と話をすることができた。
 箱崎祭のことを話すと当時の福岡の事情もよく知っていて
 「80’sファクトリーとかありましたよね」
 と恒松。彼の脳裏にも福岡ロックシーンの記憶が刻まれていた。彼の美術作品は高価で手が出ないので、4曲入りCDと絵ハガキセットを購入し、ファンの一人として握手をして別れた。記帳のかいあって、今年も恒松正敏Groupのツアーチラシが送られてきた。町田康の小説「夫婦茶碗」の表紙は恒松が描いている。  Pinky spiral still alive and well!



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