1983年に宝島JICCから発行された、「ロッカーズ1983」という書籍には、全国のロックバンドやロッカーが紹介されている。モダンドールズについては、「佐谷の作るオリジナルナンバーはポップな味付けが施されたブリティッシュビート風なロックンロールが多い」と紹介されている。ちなみに表紙は町田町蔵。
1984年に発行されたその改訂版には「めんたいロックブームに続く、博多からのセカンドウェイヴを担う」と紹介されている。で、ここに掲載されてる佐谷の写真が、ま私の知るかぎりではベストショットではないかと思う。白いドレスシャツの伸ばした右手にマイクスタンド、直角に肘を曲げた左手は開いたままそっとウエストのあたりをおさえている。佐谷はうつむいていて、ちょうど「バレンティノ気取って」のギターソロに聞き入っている感じだ。もう一つのベストショットはBlue Jug 13号掲載の写真で、富士映劇の楽屋かどこかで足を組んで椅子に腰掛けた写真だ。
東京の評論家もよくモダンを調べてるな〜、ハッピーと思うと同時に、まだまだ、必殺技や引き出しやサプライズがあるぞ、調査が足りない。と、ほんの少しだけ微小な憤りを感じた。